有機炭素農業普及総研

会長メッセージ

「未来への挑戦 −有機炭素農業−

20世紀、人類は地球規模で近代に突入しました。その最大の特徴は人口の急増です。その人口急増を支えたのは化学肥料でした。化学肥料はリン鉱石と石油によって生産されます。

ところが、21世紀に入ってそのリン鉱石と石油の制約が明らかになってきました。

リン鉱石は、かつて生きていた地球上の鳥たちが落としていった糞(フン)の化石です。石油は、太古の森林群が倒れ埋もれて生成されたものです。両方とも地球の長い歴史が造った「時間の缶詰」なのです。人類はその時間の缶詰を開けてしまいました。その缶詰の中味の限界が見えてきたのです。

人類は急いで化学肥料の代わりを見つけなければなりません。

化学肥料の代わりは何か?

それは、今、地球上に生きている生物の糞と、今、地球上の生きている植物を頼るしかないのです。

それが有機肥料なのです。


有機肥料が私たちの身体と健康に優れていることは、多くの専門家の方々が指摘しています。これからも続々とそれは実証されていくでしょう。様々な有機肥料が研究され、世に出始めています。

人類は総力を挙げて、様々な分野でこれに取り組んでいくべきです。

これらの挑戦は、今生きている生物の生命のエネルギー源を「何億年、何万年の時間の缶詰」にする困難な技術の挑戦です。


私たちはこの「時間」を克服しました。今生きている生物のエネルギーを手にしました。それが有機炭素です。

有機炭素は、生命のエネルギーです。

有機炭素は、生命の源です。


私たちの有機炭素が、大地を還元化していきます。水域を浄化していきます。この有機炭素が穀物、野菜そして果実の植物たちを、本来の健全な姿で成長させてくれます。

この植物たちには虫が寄ってきません。虫は腐りかけた植物には寄っていきますが、健全な植物には寄っていかないようです。ですから殺虫剤が不要になっていくのです。(なにか人間と同じです)


有機肥料の使命は絶大です。未来社会では資源がひっ迫することは確実です。人類の持続可能な生存を支えるのが、この有機炭素です。

私たちは多くの農業家と連携を取って、この有機炭素で食糧が増産可能であることを実証していきます。

人々の健康を支えていくこと実現していきます。


私たちの挑戦に、多くの方々の参加をお待ちしています。

農業は多様な品種です。多様な土壌です。多様な気象です。多様な歴史を持っています。

これらすべての多様な分野で、有機炭素の効果を確認していただきたいのです。

未来の人類のために、新しい挑戦が開始されました。

リン鉱石の寿命予測

出展:下水道を利用したリン連鎖循環システムの開発と実用化

岩井良博、西村洋一、三品文雄
基データ:CEEP(ヨーロッパ学工業会)

巨大油田発見の経緯
(人類は石油を発見し終わった)

出展:「石油の将来と現在の戦争ー厳しい地球科学からの観点ー」 
         スタンフォード大学地球物理学科教授エイモス・ヌル

会長略歴

竹村公太郎(たけむら こうたろう)
日本水フォーラム代表理事、事務局長、
博士(工学)。1945年生まれ

1970年東北大学工学部土木工学科修士修了。同年建設省入省、宮ケ瀬ダム工事事務所長、中部地方建設局河川部長、近畿地方建設局長を経て国土交通省河川局長。2001年退職。一貫して河川、水資源、環境問題に従事。
首都大学東京客員教授、人事院研修所客員教授
著書:「日本文明の謎を解く」「土地の文明」「幸運な文明」「日本史の謎は『地形』」で解ける」(PHP文庫3部作)「水力発電が日本を救う」(東洋経済)など多数。